「家族婚」は、ゲストはご両親とご兄弟だけ。ご兄弟が家庭をもっていればその分少し人数が増えるという感じです。だいたい平均するとご両家合わせて10名くらいが多いですね。
これまでの「家族婚」は、神社で式を挙げ、式後は白無垢を脱いで平服に着替え、近隣の料亭かレストランでお食事をするというのが一般的でした。もちろん今もそのスタイルが多く、とてもアットホームで肩の力を抜いたあったかいご両家のお食事会になりますよね。それはそれですごくステキだと思います。
今回のセレクトでは、さらに満足度をあげるお食事会をご提案したいと思います。
「親兄弟だけなのに、そこまでたいそうにしなくてもいい」と式を決める段階の時によく聞きますが、最終的な結果として、ご家族から「今日は良かった」と喜びの声を多く聞くのはグレードアップしたお食事会の方なんです。
本来、結婚式にゲストを招待するのは、式ではなく披露宴です。招待状は披露宴への招待であり、挙式は〇〇時から〇〇でありますのでご参加下さいというような小さな付箋が入る程度。なので、式はあくまでもセレモニーであり、披露宴にボリュームがあるというのが結婚式なんですね。
それが「家族婚」となると、式に重きが置かれ披露宴は逆に無くてもいいくらいにボリュームは縮小しがちです。
それを逆の発想でお食事会にボリュームをもたせてあげる事で満足度をアップさせるのです。
ボリュームゾーンを式だけではなく、複数用意する事で、達成度や満足度は飛躍的にあがるという訳です。

通常は神社の控室にて美容着付けをしますが、新婦様の実家でお着付けする事で美容着付けの部分のボリュームが上がります。
昔は新婦様の家で着付けて新郎家へと行列で歩いていくという形でしたが、今では新郎様も新婦様の家で着替える場合が増えてきました。しきたりや儀式というよりは、そこにボリュームを置いて楽しもうという事なんですね。

姫路神社の結婚式では城見台に移動して姫路城をバックにステキなロケーション撮影ができます。ここは前撮りでも人気のスポット。前撮りでは午前中に考古園で撮影し午後から城見台というケースが多いですが、結婚式の場合は式前の午前中に城見台で撮影します。式当日にこうして前撮り並みの撮影ができるのは費用的にも時間的にもメリットがありますよね。

姫路の中で少人数の「家族婚」に最も似合う神社は姫路神社です。式場化されていない神社なので、堅い感じや束縛されたようなルールもなく、神社の風情をそのままにゆったりとアットホームな時間が流れます。こんなに時間にせかされない感覚の神社は播磨地域でもここだけではないかなと思います。独特の世界観の神社だなぁと実感します。

式にもお食事会にも参列しない友人が境内に2人に会いに来られます。これも姫路神社ならではの雰囲気かもしれません。皆で一緒に折鶴シャワーしたり写真撮ったり。家族婚ですが、それに縛られる事なく自由に過ごしていただければと思います。

姫路神社からフレンチレストランに移動。ご家族だけの囲みテーブルには、キレイに生花を飾ります。服装は和装のままだったり、ちょっとおめかしした洋服に着替えたり。支配人が司会進行をしてくれます。普通の料亭だと料理を運んでくるだけでそこまでのサービスはありませんよね。日頃レストランウェディングをしている会場を選ぶと普通のお食事会でも結婚式の香りが自然にあふれ出てくるもので、そこがグレードアップでご家族に喜ばれる最も大きな要因です。結局は「人」が喜びを作るものであり、決して会場の広さや利便性だけで選ぶものではないという事です。もちろん僕自身もお食事会までぴったりお2人に寄り添ってサポートに入りますよ。

やっぱり結婚式だからケーキ入刀やファーストバイトをするのもいいものですよ。この時はお母様方の誕生日が近いという事で、バースデーソングを歌ってサプライズケーキをお出ししました。和気あいあいと楽しい時間です。

式場の披露宴では当然する新婦お手紙と両親への記念品の贈呈。カジュアルなお食事会の場合はそこまで無い場合がほとんどです。でも少しグレードアップしているので、せっかくだからお手紙を読んで記念品の贈呈をするのがイイんじゃないかと思います。ご両親も喜んでくれるし。もちろんレストランの支配人がおひらきまで司会をしてくれるので流れに沿って演出していく事が容易にできます。最後はお父様に結婚式のお食事会としてキッチリとした結びの言葉をお願いしましょう。

いかがでしたか。ボリュームゾーンを複数用意するというのはこういう事です。これらを全てする必要はありません。出立ちがあればその分楽しいボリュームは出ますが、姫路神社での着付けでも全然大丈夫です。姫路神社の着付けを選ばれたら、その中でここでは紹介していないようなボリュームを作っていきます。
今回の一番のポイントは、お食事会を少しキッチリ目にしているというところです。
この部分が実はこれまでの家族婚には無かった部分で、昨年あたりから少しずつ増えてきているように感じています。そこで、サンヴェルジュメゾンの支配人ともがっちりとタッグを組んでお2人の家族婚を少しでもいいものにしようと色々と考えているところです。「家族婚」だから少人数で地味にという事ではなく、発想を切り替えることで色々な楽しみがある事に気づくでしょう。
僕の方でそういうお手伝いができれば嬉しいなぁと思うのです。